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ブルックナー:交響曲 ヘ短調 WAB99(習作交響曲)


ブルックナー:交響曲 ヘ短調 WAB99(習作交響曲)

Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=PZndRR7C5o0)。ブルックナーは現代では交響曲作曲家として高く評価されていますが、若いころは優れた教会オルガン奏者として知られており、本格的に管弦楽法を学び始めたのは1861年(37歳)からという極めて遅いものでした。このときのブルックナーの先生は10歳以上若いオットー・キッツラー(1834 - 1915)で、彼のもとで2年間学んだあと、1863年にキッツラーの指導に助けられ、楽式と楽器法、そして管弦楽法の実習として初めて4楽章構成の交響曲を作曲します。これが交響曲 ヘ短調 WAB99です。この曲は後年の番号付き交響曲と比較すれば未熟であることは明らかで、完成した楽譜を渡されたキッツラーは「たいして霊感を受けない」との感想を残しています。その評価にはブルックナー自身も同意しており、楽譜に"Schularbeit"(宿題)と書いたまま作品は放置され、彼の生前に出版・演奏されることはありませんでした。とはいえ、同時代の作曲家による交響曲と比較すると「良くはないが悪くもない」というのが現代の大方の専門家による評価で、特に第3楽章のスケルツォは規模こそ小さいもののブルックナーの交響曲に特有のスケルツォの基本的な構造が既に出来上がっており、演奏機会に恵まれないながらも、彼の交響曲の原点として注目すべき作品といえます。なお、本作の呼び方は「交響曲 ヘ短調」「習作交響曲」のほか、ブルックナーの交響曲に「第0番」が存在することから、区別するため「交響曲第00番」「交響曲-(マイナス)1番」と呼ばれることもあります。エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
動画ID:sm41742902
再生時間:46:14
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タグ:クラシック,ブルックナー,交響曲


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