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レスピーギ:ミクソリディア旋法の協奏曲 P. 145


レスピーギ:ミクソリディア旋法の協奏曲 P. 145

Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ddAgx5L8IAM)。レスピーギはローマのサンタ・チェチーリア音楽院で教授を務めていた当時、教え子のエルザ・オリヴィエーリ=サンジャコモ(後に彼の妻となる)がグレゴリオ聖歌を学んでいたことから、中世時代の音楽に興味を持つようになりました。当時のレスピーギは代表作となる交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」を作曲して創作活動の絶頂期にあり、今後の作曲において中世・ルネッサンスの音楽形式や作曲技法を吸収し、ロマン派や印象派の枠組みの中に融合させて、自身の新しい音楽スタイルを確立しようと考えました。そういった試みの最初期の作品が、1925年に作曲された「ミクソリディア旋法の協奏曲」P. 145です。「ミクソリディア旋法」とは中世の時代に使われていたの教会旋法のひとつで、レスピーギはそれまでのロマン派音楽で一般的だった調性音楽ではなく、教会旋法による新しい音楽を創造しようとしました。こうして完成した本作はレスピーギにとって会心の作品であり、たとえ他の自作が忘れ去られたとしても、本作は後世まで生き残るであろうと考えていました。「ミクソリディア旋法の協奏曲」の初演は1925年12月31日、ニューヨークのカーネギーホールにおいて、レスピーギ自身のピアノ独奏、ウィレム・メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で行われ、聴衆から好意的な反応を得ました。しかし、その後のベルリンやローマでの演奏は失敗に終わり、これ以降は長らく忘れられた存在になります。レスピーギのピアノ演奏は独学で習得したもので、本作についても「専門家ではない自らの演奏を念頭に作曲した」と述べており、それゆえに演奏には「非ピアニスティック」な書法に由来する困難さが伴ったことが、不評の...
動画ID:sm43215822
再生時間:40:40
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タグ:クラシック,レスピーギ,ピアノ協奏曲


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